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ゼレンスキーの天才を見た気がする

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日記。自動翻訳の発達ありがたいです。

 

トランプとゼレンスキーが口論というニュースタイトルが目についたので、日本メディアの情報を比べて読むことはせず、Forbesが上げていた、当の会談の一部始終を見ました。

長い時間の複数人の会合の中で、意見の食い違いから起こるであろうやりとりしかなくて、激しい口論の末・・・とかそういう風には思わなかった。

 

全世界の人が、見ようと思えばその現場の一部始終を見られるような開かれた場でこのような会談が行われ、公開されている。すごいです。

 

日本企業で長年働いてきた経験から、会議では意見の対立があっても、最終的に決定事項だけが淡々と発表されるのが常識だと考えていた。

そのため、言葉の応酬自体には驚かなかった。

ただ、Forbesの同じチャンネルに掲載されている、ここ1か月ばかりの間の同じ趣旨の動画もいくつか流し見たけれど、今回は理屈と感情が大いに入り混じる会談になったのは理解した(イスラエルのネタニヤフ首相との会談も大いに感情が入り乱れていました。記者のヒステリカルな声が印象的)。

 

 

今回の会談をしっかりみて報道とは印象がかわったこと。

 

トランプ大統領は大の平和主義者。

もっとビジネスライクに自国の利益を追求し、自国の利益を増やすことも視野に入れての戦争調停に乗り出しているのかと思ったけれど、かなり感情的に戦争自体をとっとと止めてしまいたいと思っている。そのため、小国のウクライナに非がないのにも関わらず、勝てない戦を続けさせているゼレンスキーに不信感がある。

 

・ゼレンスキーはウクライナという国と民族の存続をかけて戦っている。

最初に殴ってきたのはロシア。禁を犯したのはロシア、ロシアであるにもかかわらずウクライナがすべてを飲み込む停戦はありえない。過去に何度もロシアとの決め事や約束があり、それを破棄されつづけてきたのだから、引くことはできないとの主張。

もちろん、前線で命が奪われ続けているのは百も承知だが、この状況でウクライナが全面譲歩することはあり得ない。

 

なんだか、大統領に就任してからのトランプの言動が老人の妄言にもみえていたのだけれど、なにか腑に落ちた。

理屈抜きで、外交抜きでとにかく戦争を止めさせたい、戦争はナンセンスという強い思いがある人なんだなと感じた。言葉で他人を圧し、暴言に次ぐ暴言につては枚挙にいとまがない人だという印象があるにもかかわらず、

直接的な暴力は絶対に反対だと思っているのが伝わりました。

理屈抜きの平和主義者なんですね。たとえ、その相手(女性、弱者、他民族)をどのように心の中で差別していたとしても、すべての人間に対して暴力は絶対に許さないという強い思いを感じた。

 

アメリカを背負う大統領として公の場でこの感情を発露するのはいかがなものか?と外野としてはハラハラしながらトランプの言動を注視しました。

 

人としては肯定できても、アメリカという力を使って交渉に臨む、外交・政治という意味での言動としては完全にアウトではないかと言わざるを得ない。

 

それを、外交的・政治的形に整えようとトランプの側近が注力していることも感じました。結果として、ウクライナに対して要求していることは同じなのですが、同席していたJ.D.ヴァンス副大統領、マルコ・ルビオ国務長官、スコット・ベッセント財務長官がそういう趣旨に沿うよう何度も言い換えをしているな~と。

 

で、終盤、ゼレンスキーの一矢がJ.D.ヴァンスをまさにとらえて、感情的に崩れたところをゼレンスキーが怒涛の押しを見せたという具合で。

反論が感謝だのという話になっちゃって、そこを大きく報道されている(長い時間みていると、ゼレンスキーは感謝の言葉を何度も述べているし、助けが必要だと訴えてはいるが、その感謝の心があればこのような言動はしないはずだといいたいのだと思うけど、メディアにとっては格好のニュースですよね)。

 

報道陣の前でしたくなかった話をさせられてアメリカ側のぼろが出たように見えました。にこにこ握手写真だけとって裏に引っ込むべきだったんだと思う。なんで、メディアの前でゼレンスキーにフリートークをさせた?

ゼレンスキーはコミュニケーションの巨人、発信の天才。

その化け物を公の場で、多数の自軍で固めたとしても自由に報道陣の前でしゃべらせてしまったことに敗因があるようにも感じるが、

 

トランプもある意味同じタイプか。それでうまくいくと思ったのかな?

 

ゼレンスキーはあのコミュニケーションで戦争をしているわけです。

むしろゼレンスキーの天才なければウクライナはもう存在していなかったかもしれない?と見えなくもないほどに天才だと思う。

 

少なくとも、トランプの耄碌ぶりを感じるとともに人としての好印象は上がりました。

ただ、老人らしい頭の固い、広い視野で方針を決めることができづらくなっているように思う。柔軟さに欠ける。

 

悲しいかなウクライナとしてはこの天才を大統領に頂いてしまったこと自体が間違いだと知るべきだと、トランプ陣営はそう言ってるようです。

小国で、力もなく、金もないのに戦いを続けていることが間違いだと。

そういう主張かな。

 

大国で力と金があるなら何をしてもかまわないという世の中を肯定することには不賛成。

でも、それには人の命と金が必要だという悲しい話です。

 

悲しい。

けれど、決めなければならないんです。

ウクライナとロシアの戦争について、何が正しいか正しくないかを超えて、どう対応するかを決める必要に迫られている。

 

ゼレンスキーは2014年のクリミア侵攻時に国際社会が見て見ぬふりをしたと指摘(まちがいないです)。

今回はウクライナの積極的な情報発信により、ロシアの行動を無視しづらい状況が生まれた。しかし、戦争の長期化とともに人々が慣れ、再び無関心に戻りかねない状況の中で、大きな転換点を迎えている。

ゼレンスキーにとっては格好のアピールチャンスだったのです。

 

ゼレンスキーやばいです。

このドラマにも何度かある、熱くなってものすごい勢いでまくしたてるときに、それを見ているとうっかり全肯定してゼレンスキーと一緒に走り回らなきゃっていう気持ちになるのが怖いなと思ったのは覚えている。演説やばいです。

感想を読み直すとそうは書いていない。ドラマを見て以後のゼレンスキーの活動をみて、印象が上書きされているのか・・・たった3年前だけど。その間にどれほどの命が奪われることになったのかと思うとたった3年とは思えない戦いをしつづけているのでしょうね。

dottarabattara47.hatenablog.com

 

日本の片隅に住む50代女性としては立場や方針を明確にする必要性に迫られることはないことをありがたく受け止めております。

 

 

 

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