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【映画の感想】シビル・ウォー アメリカ最後の日 映画では映像と音楽だけで感動できない。

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Amazonプライムの対象になっていたので、

シビル・ウォー アメリカ最後の日

見ました。

 

正直ベースで申し上げますと途中で投げました!

 

CIVIL WAR といえば、日本語で言えば 内戦のこと。

アメリカ人にとっては南北戦争のことと理解しています。

そのうえで、トレイラーを見て、かなり期待をしていて、劇場に見に行くか迷っていたのですが。10月の公開直後に失速した感じですぐに公開が終わっていたので、結局見に行かずじまい。そんな映画がいきなりプライムに!Amazonありがとう!

 

と思ってみ始めたのですが、全く私が期待したものとは違いすぎて、最後まで見切れませんでした。

 

内戦下のアメリカ、まだ幾分戦争としては他人事感が残りつつも、水や食料の供給に不安定なニューヨークから、戦場カメラマンである男女+老人+戦場カメラマンを目指す女の子の4人がワシントンD.Cをめざすロードムービー

 

なぜアメリカが内戦になっているのか?戦線の広がりはどの程度のものなのか?

ということが全く語られることなく、ただ近視眼的に主人公たち4名を乗せた行先だけで、戦場カメラマン視点に見える絵を切り取るようにシャッターに収めるためにどのような思いであったかというような、

ストーリーや説明がてんでなくて、とにかく"何故"が全くない。

 

Wi-fiをつかってノートPCから写真をどこかにアップロードしているくらいの今とそう変わらない時代っぽいのに。

フィルムカメラを持って通りすがりの戦いに割って入る主人公たちの厚顔無恥さと

Nikonの一眼を持ってふらりと戦場に現れれば、名もなき戦士たちが、自分たちが戦った意味や記録を残してほしくて、同行を許した時代と今は違いすぎる。

 

ノスタルジーが過ぎるオールドメディアの姿を見た気がする。

 

名もなき戦士も電子機器を前線に持ち込んで自分たちが戦う理由や戦っている状況を全世界に発信できる世の中であるし。

まさに、その自由が一番許されている国で、自分の命を危険にさらすような戦いに参加する人々が「何を理由に」戦いを始めたのかが全く説明されない映画で。

 

途中で投げ出されてしまいました。

 

鼻につく、きれいに切り取った白黒の写真や恣意的に感動を演出するシーンが先に盛り込まれていて、そこへ無理やりはめ込まれたカメラマンという風体。

 

14か月もの間、自分の言葉で発信することも、メディアのインタビューに答えることもなく”大統領の任期3期目"を務めている大統領に会いに行く話なんだけど。

まずまずもって、あの国で3期目に就任できるためにどんな魔法を使ったのか?何があったのかが語られぬし。

 

行った先で、どうしてこの人たちは大統領に会える(インタビューできる)と信じてるんだ?白い車にPRESSと印刷して、それっぽいIDを持ってさえいれば特別にどこにでも入れると思ってるの?

 

とにかく、理由がなにもなく。

 

戦場カメラマンになるアトラクションに乗って、用意されている衝撃的なシーンを自分でカメラにおさめに行くような・・・。ライドがそのエリアに入る前から遠目に各シーンが見えてて、激しい戦いや痛ましい事件の現場に差し掛かるのだけれど。なんの理屈もなくその窮地から白いPRESSと印刷してあるビークルは脱出してまた次の戦場へと向かうみたいな感じ。

 

半分くらいは見たのですが、絵を見せることが目的で、この映画にはお話しはないんだなと感じてしまって、最後まで見切れませんでした。

 

終盤で、そのすべてを解き明かしてくれるのかもしれませんが。

どこまでも自慰的で、自分たち報道の、戦場カメラマンとしての心意気!かっこいいでしょ!こんなつらい目にあってあのすごい写真とってきたんだからみてね♡

とも言える、命を懸けて友人や家族が二つやそれ以上の数に割かれて戦う内戦へ土足で踏み込むオールドメディアの象徴のように感じてしまって。

 

私には無理でした・・・絵だけきれいな映画より、絵にアラはあっても、ストーリーが欲しかった。

 

この映像が、1980~1990年代までにあった戦争の写真として大したキャプションも添えられず大量に見せられたら、心を揺らされたであろうと思いますが。

(当時、そういう写真やニュース映像に心を痛めていたことを思い出すが、今は情報伝達テクノロジーを考えたら、このようなPRESS無双の世界はほろんだのに、その世界を再び見せようという自慰的な映画だと感じました)

 

理由が欲しい人には全く向かない映画でした。

 

 

 

よりによって、メインキャストの1人が、エリート・スクワッドでナシメントを演じていた俳優さんで。余計つらい。真逆の映画。

この映画の良さは、各々が戦う立場をそれぞれに掘り下げて感じた上で物事に対処する、その戦いに身を投じることの葛藤を痛切に感じさせてくれる映画だから。

 

dottarabattara47.hatenablog.com

 

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